2007年 02月 17日
「闇先案内人」(大沢在昌) |
「新宿鮫」を読んで以来「大沢」作品に魅せられ「天使の牙」や「新宿鮫シリーズ」など楽しんでいる。最近読んだ文春文庫「闇先案内人」も興味を惹いた作品だった。
主人公の「逃し屋」は犯罪者から依頼を受けて国外へ逃すことを生業としている。その主人公“葛原”には何となく正義感が漂う。「逃し屋」は警察や暴力団から追われている人間を密出国させるのだかられっきとした犯罪者であるから正義感なんておかしいがそう感じるのである。
彼に警察庁の警視正からとんでもない仕事の依頼が舞い込む。受けたくないが仲間を守る正義感(?)から止む無く受けざるを得ない。そして立ち向かう相手は近隣の独裁者国家「某国」の中枢要人が絡んだ死闘となる。
某国の工作員が日本海沿岸から密入出国を想定したり、在日在団の工作員との対峙など、読み進むにつれて、現在の6カ国協議の中心某国を連想させる。そして、更に進むと十数年前に日本国内で起きた隣国外国要人の拉致事件(後にその本人は大統領になったが)を想定させる。
読者の頭の中には現実の国際情勢を浮かべさせられ物語に没頭させる。
そして、大沢作品のテーマ(小生が思っているだけかも)である警察内や政府との確執を描いていた。
読みながら、極東アジアの安全に敏感にならざるを得ない情勢に憤りと不安を抱いた。
主人公の「逃し屋」は犯罪者から依頼を受けて国外へ逃すことを生業としている。その主人公“葛原”には何となく正義感が漂う。「逃し屋」は警察や暴力団から追われている人間を密出国させるのだかられっきとした犯罪者であるから正義感なんておかしいがそう感じるのである。
彼に警察庁の警視正からとんでもない仕事の依頼が舞い込む。受けたくないが仲間を守る正義感(?)から止む無く受けざるを得ない。そして立ち向かう相手は近隣の独裁者国家「某国」の中枢要人が絡んだ死闘となる。
某国の工作員が日本海沿岸から密入出国を想定したり、在日在団の工作員との対峙など、読み進むにつれて、現在の6カ国協議の中心某国を連想させる。そして、更に進むと十数年前に日本国内で起きた隣国外国要人の拉致事件(後にその本人は大統領になったが)を想定させる。
読者の頭の中には現実の国際情勢を浮かべさせられ物語に没頭させる。
そして、大沢作品のテーマ(小生が思っているだけかも)である警察内や政府との確執を描いていた。
読みながら、極東アジアの安全に敏感にならざるを得ない情勢に憤りと不安を抱いた。
by setty1221
| 2007-02-17 10:20
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