2013年 02月 20日
地層捜査「佐々木譲」 |
“15年前の殺人事件”、3年前なら既に時効成立であるが、2010年に殺人・強盗殺人事件については公訴時効が完全に廃止されている。即ち、法改正前に起きた事件でも永久に操作立件できることになったのである。とは言え、15年以上前の事案を再捜査するだけの人的余力と前向きの姿勢が警察庁にあるかと言えば・・・・。
そんな背景をもとに、「笑う警官」「密売人」などの警察小説の人気作家『佐々木譲』が書き上げた【地層捜査】。
ひょんなことから再捜査事案として持ち上がった“15年と1ケ月前の老女殺人事件”。警視庁の謹慎中の警部補水戸部と退職警官加納相談員が当時の捜査報告書を読み解くところからストーリーが展開し始める。
報告書から当時事情聴取された関係者を中心に確認調査をし始める。当時の捜査本部が描いたストーリーをトレースしていきながら、”ふと”頭を過ぎる印象から思わぬ方向へと展開する。地上げ業者が・・・・・。物語の展開は捜査報告書の読みほぐしの中で展開する。そして、ついに被疑者が浮かび上がる。だが・・・・。とストーリーは書けないが、操作対象とならなかった事件も殺人事件として浮かび上がる。過去の捜査報告書のトレースを中心にして事件解決へとつながるこれまでの警察小説には無いのジャンルと言えよう。
このところ気に入っている作家の作品。このようなジャンルの作品も今後の執筆に期待したい。
そんな背景をもとに、「笑う警官」「密売人」などの警察小説の人気作家『佐々木譲』が書き上げた【地層捜査】。
ひょんなことから再捜査事案として持ち上がった“15年と1ケ月前の老女殺人事件”。警視庁の謹慎中の警部補水戸部と退職警官加納相談員が当時の捜査報告書を読み解くところからストーリーが展開し始める。
報告書から当時事情聴取された関係者を中心に確認調査をし始める。当時の捜査本部が描いたストーリーをトレースしていきながら、”ふと”頭を過ぎる印象から思わぬ方向へと展開する。地上げ業者が・・・・・。物語の展開は捜査報告書の読みほぐしの中で展開する。そして、ついに被疑者が浮かび上がる。だが・・・・。とストーリーは書けないが、操作対象とならなかった事件も殺人事件として浮かび上がる。過去の捜査報告書のトレースを中心にして事件解決へとつながるこれまでの警察小説には無いのジャンルと言えよう。
このところ気に入っている作家の作品。このようなジャンルの作品も今後の執筆に期待したい。
by setty1221
| 2013-02-20 11:52
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